
資産価値
マンションはバブルの頃までは投資も兼ねた仮の住まいと考える人が多かったそうです。
しかし現在では終の棲家(ついのすみか)と考えている人がほとんどです。
横浜の杭が届いていないマンションや台湾南部の地震倒壊マンションのようになってはしまっては、資産価値も何もあったものではありません。
上記の2例は極端な例と思ってはいけません。
マンションは工場で作られた均一性の高い製品とは違います。
現場で職人がひとつひとつ作ったハンドメイドの作品です。
欠陥工事や手抜き工事が発生しやすいのです。
資産価値を維持するためには、購入時の検討と同様に維持管理のための修繕計画に高い関心を持つことが重要になります。
鉄筋コンクリートの概念
マンションは鉄筋コンクリートでできています。
コンクリートは圧縮に強いが引っ張りに弱いという特性を持ち、そのコンクリートの弱点を引っ張りに強いが圧縮に弱い鉄筋が補強し、さらに酸化・腐食しやすい鉄筋を強アルカリ性のコンクリートが保護するというお互いの短所を補いあっている優れた構造体です。
しかし、永年風雨にさらされ、紫外線や排気ガスなどによってコンクリートを保護している塗装やタイルなどが劣化し、さらにコンクリートから水分が抜けていく過程や、地震・強風などでひび割れが発生していきます。
これらを放置しておくと、ひび割れや劣化部から水が浸入して鉄筋が錆びます。錆びた鉄筋が膨張しコンクリートを弾き飛ばし、コンクリート躯体を破壊してしまいます。
大事にメンテナンスさえしていけば永年、100年・200年と使い続けることのできる構造体が鉄筋コンクリートです。
その他
時代とともに生活様式・住まい様式が変化していきます。
個人では、結婚しマンションを持ち、子供が生まれ家族が増える、子供が成長し、独立して、今度は家族が減る、孫ができてちょくちょく遊びに来る。
環境では、建物のバリアフリー化や建物の安全面、
法律では、震災による耐震基準の見直しなど、
技術の進歩では、流し台や風呂なども10年たつともっと便利でよいものができてきます。
そこで、皆様の住んでいるマンションも変化に合わせてより住みやすい環境とするためのリフォームやレイアウト変更が必要とされています。
そんな専有部のことにもミカドはお役に立っていきます。